【10月15日 CGTN Japanese】中国では「電子たばこ」についての強制力を伴う国家基準がこのほど施行され、たばこ以外の風味がつけられた電子たばこの販売が全面的に禁止されました。同基準が発効して1週間後、フルーツ風味の電子たばこはすべて、商品棚やECサイトから撤去されました。

 ジューシーなブドウ、トロピカルマンゴー、メロン、アイススイカ……電子たばこ市場ではかつて、フルーツ風味の電子たばこが絶対的な主流で、未成年者には特に人気がありました。中国疾病予防管理センターの禁煙弁公室が今年5月に発表した「2021年中国中学生高校生大学生のたばこ流行モニタリング」によれば、2021年には中学生や高校生のうち、「電子たばこ」の名称を聞いたことがある人の割合は2019年比で9.2ポイント増の86.6%で、電子たばこを吸ったことがある人は同3.5ポイント増の16.1%、電子たばこを吸っている人は同0.8ポイント増の3.6%でした。電子たばこを使用している中高校生が最も多く利用するのはフルーツ風味の商品で、63.8%を占めていました。

「電子たばこ」についての強制力を伴う国家基準は、未成年者保護を強化する立場から、電子たばこの香り、使用の安全、未成年者保護などの面を詳細に定めています。フルーツ風味の電子たばこはすべて撤廃され、全国共通の電子たばこ取引管理プラットフォームは、国の基準に合うたばこの風味の電子たばことチャイルドロックの付いたたばこしか扱わないことになりました。また、淘宝(タオバオ)や京東(ジンドン)などの電子商取引プラットフォームで電子たばこを検索すると、「いかなる公民、法人、その他の組織も情報ネットワークを通じてたばこの専売品を販売してはならない」または「商品が見つからない」と直接表示しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News