【10月2日 CGTN Japanese】世界初のクローンホッキョクオオカミが9月28日、中国ハルビン市(Harbin)の極地公園に姿を見せました。

 同園では2006年にカナダから野生のホッキョクオオカミ2匹を導入し、熱心なハルビン市民が「マヤ」「ハル」と名付けました。2匹が高齢になった2020年に、同園の繁殖チームはクローン技術を利用しその命をつないでいくとの大胆な発想を構築し、同年11月に北京のバイオテクノロジー会社とホッキョクオオカミのクローン化で協力することに合意しました。

 世界初のクローンに成功したホッキョクオオカミのドナー細胞はホッキョクオオカミ「マヤ」の皮膚サンプルから採取しており、代理母はビーグル犬でした。今年の夏、クローンホッキョクオオカミの赤ちゃん2匹が相次いで誕生しましたが、うち1匹は新生児溶血で死亡。今回姿を見せたのは6月10日に生まれたクローンホッキョクオオカミで、現在の各指標から非常に健康であることが示されています。

 このほか、ホッキョクオオカミ「ハル」からドナー細胞を採取したもう1匹のクローンホッキョクオオカミが9月22日に生まれています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News