【10月9日 AFP】ロシア本土と同国が2014年に併合したウクライナ南部クリミア(Crimea)半島を結ぶ橋で起きた爆発で、地元当局は8日、厳しい検問を実施の上で自動車の通行を再開したと発表した。鉄道事業の運営会社グランド・サービス・エクスプレス(Grand Service Express)も、半島から列車がモスクワ、サンクトペテルブルク(St. Petersburg)へ向けて出発したと明らかにした。

 爆発を受け、ウクライナ国内外のソーシャルメディアでは衝撃と臆測が広がっている。ただ、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は夜の演説で、爆発には直接触れなかった。ウクライナ当局も、爆発の責任を認めていない。

 ミハイロ・ポドリャク(Mykhailo Podolyak)大統領府顧問はツイッター(Twitter)に「クリミア、橋、始まり。違法なものはすべて破壊されなければならない」などと投稿していたが、その後、「(爆発した)トラックがロシア側から橋に入ったことは注目に値する。答えはロシア側で見つけるべきだ」ともコメントし、ロシア側の関与を示唆した。

 一方、ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)の報道官は、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が爆発を受けて調査委員会の設置を命じたと明らかにした。

 ロシア政府当局は爆発の責任はウクライナ側にあると断定するには至っていないが、ロシアに任命されたクリミア半島の当局者は「ウクライナの破壊者」の仕業だと非難した。(c)AFP