【10月6日 AFP】モータースポーツ界を統括する国際自動車連盟（FIA）は5日、フォーミュラワン（F1、F1世界選手権）の予算制限超過に関する調査結果の発表を延期した。第17戦シンガポールGP（Singapore Grand Prix 2022）ではこの疑惑をめぐって激しい言葉の応酬も起きていた。

　FIAは、「2021年のF1財務書類の分析結果と、それを受けて発行される予算上限の順守証明書は10月5日に発行されない」と発表し、「財務書類の分析は長く複雑で現在進行中であり、10月10日月曜日に証明書が発行できるように終了する予定だ」と見通しを明かした。

　独誌アウト・モートア・ウント・シュポルト（Auto Motor und Sport）と伊スポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト（Gazzetta dello Sport）が、2021年にレッドブル（Red Bull）とアストンマーティン（Aston Martin F1）が予算上限を破っていたと報じると、シンガポールGPのパドックでは臆測が飛び交った。

　FIAは昨年、レースの競争性を高めるため初めて予算制限を導入し、各チームの上限額を1億4500万ドル（約210億円）とした。

　レッドブルのクリスチャン・ホーナー（Christian Horner）代表は、チームに向けられた疑惑は「非常に中傷的」だと反発していた。(c)AFP