【10月6日 CNS】中国メディア「第一財経(CBN)」は、独自に中国の都市人口ランキングを発表した。最も人口密度の高い都市は、IT企業が集中する広東省(Guangdong)深セン市(Shenzhen)で、1平方キロあたり8821人に達している。

 深セン市は北京市、上海市、広東省広州市(Guangzhou)と並び、「1線都市」と呼ばれる4大都市の一つ。2020年の常住人口は1756万人で、2010年に比べ714万人も増加した。市内の大半を山間部が占め、市街地の人口密度は1平方キロあたり1万人を超える(東京23区の人口密度は2022年で1平方キロあたり1万5483人)。開発できる土地はすでに飽和状態にあり、住宅や教育、医療の不足が顕著となっている。

 人口密度が高い第2位は、深セン市に隣接する広東省東莞市(Dongguan)。製造業が多く「世界の工場」と呼ばれ、1平方キロあたり4259人に上る。第3位は上海市の1平方キロあたり3926人。上海市の人口は2020年国勢調査で国内最多の1987万人に上り、2位の北京市より200万人以上多い。

 人口密度が高い都市の4~10位は、福建省(Fujian)アモイ市(Xiamen)、広東省の佛山市(Foshan)、広州市、中山市(Zhongshan)、汕頭市(Shantou)、河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)、江蘇省(Jiangsu)無錫市(Wuxi)と続く。8位までの人口密度は1平方キロあたり2000人以上。また、1平方キロあたり1000人を超えるのは全国で21都市に上り、長江デルタ地帯、珠江デルタ地帯、北京・天津(Tianjin)エリアに集中している。

 人口密度第8位の鄭州市は、沿岸部から離れた中西部地域で唯一トップ10 入り。鄭州市のある河南省は戸籍人口が中国最多の1億人を超えており、鄭州市は今後も人口増加の余地があるとみられる。(c)CNS-第一財経/JCM/AFPBB News