【9月30日 CNS】上海市の市場監督局はこのほど、上海での児童と学生用品の不適格検出率が9.8%までに低下したと発表した。上海市市場監督局は児童や学生を「見守る行動」の一環と称して、関連商品への調査をした。

 これまでに、粘土、メラミン食器、プラスチック玩具、自動車のチャイルドシート、ベビーカー、電気玩具、金属玩具、乳児用おしゃぶり、哺乳瓶おしゃぶりなど児童用商品を19品目の商品を896回サンプリング検査したところ、52回の検査に不適格の商品が含まれることが判明した。また、6目の学生用品を260回サンプリング検査したところ、学生の制服、筆記用ペン、ノートなど、9回の検査に不適格の商品が含まれることが判明した。

 今回の不適合検出率は9.8%で、2020年に行った前回の調査結果16.4%と比べて6.6ポイントが下がっている。

 同時に、上海の市場監督部門は、玩具の品質と安全性、違法広告などに関連する315件の案件を調査、処理した。品質と安全性に潜在的な問題がある23万件以上の製品に対し販売停止などの処分を下した。また、品質に欠陥のある6万3237の製品がリコールされ、810.14万元(約1億6406万円)の罰金を業者から徴収した。

 そのうち、上海市青浦区(Qingpu)にある上海俏雲商貿有限会社は、「ナイキ(Nike)」と「チャンピオン(Champion)」のブランドの子供服の偽造品を販売し、2020年6月から偽造が判明するまで、720万元(約1億4583万円)以上の価値を持つ偽造ブランドの衣料品を販売した。上海の市場監督部門は調査結果を警察に通報した。

 上海市市場監督局は今後、関連部署と協力して、商品の潜在的リスクを分析し、事故を未然に防ぐことに力を入れる。8類23種の主要な商品に対し、追跡調査を行い、磁気付きの文房具など潜在的なリスクのある商品について実験室での評価を実施する。こどもの日や新学期開始直後などの重要な時期には、抜き打ち検査や集中検査を採用し、キャンパスから200メートル以内のスーパーマーケット、玩具店、文房具の卸売市場の監督と検査を引き続き強化し、規格外の製品が市場に入ることを厳しく阻止する。(c)CNS/JCM/AFPBB News