【10月4日 AFP】米大リーグ(MLB)、シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)のトニー・ラルーサ(Tony La Russa)監督(77)が3日、健康問題を理由に辞任を発表した。

 ラルーサ監督は心臓の問題に関連した検査が必要であると8月30日に診断されて以降、指揮官の職を離れていた。その際は、2月に装着したペースメーカーに問題があったとされていたが、その後の検査で別の問題が判明し(内容は非公表)、無期限の離脱を余儀なくされていた。

 ラルーサ監督は「治療と二つ目の健康問題の回復にかかる期間を考えると、2023年もホワイトソックスの監督を務めるのは不可能であることが明らかになった」と説明し、「このタイミングでの発表により、フロントがオフシーズンの優先事項に監督職の穴埋めを含めることが可能になる」と述べた。

 ラルーサ監督は、1989年にオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)、2006年と2011年にセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)でワールドシリーズ制覇を果たし、2014年に米野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りを果たした。

 2011年限りで一度は監督業から引退し、その後の10年間はリーグの幹部職や複数球団でさまざまなポストを歴任。昨年からホワイトソックスの指揮官として監督に復帰し、現役では最年長、また殿堂入り後に就任した初めての監督となっていた。

 ホワイトソックスは今季これまで79勝80敗に沈み、プレーオフ進出を逃した。ラルーサ監督の下では、63勝65敗だった。(c)AFP