軍政指導者が辞任受け入れ、国外逃避 ブルキナファソ
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【10月3日 AFP】西アフリカ・ブルキナファソで2日、軍事政権を率いていたポールアンリ・サンダオゴ・ダミバ(Paul-Henri Sandaogo Damiba)中佐が辞任を受け入れた。ダミバ氏は今年1月のクーデターで政権を掌握したが、9月30日に解任が発表されていた。
宗教指導者らが明らかにしたもので、ダミバ氏は、今年2回目となったクーデターの指導者、イブラヒム・トラオレ(Ibrahim Traore)大尉(34)との調停の後、「人的・物的に深刻な結果を招くのを回避するため自ら辞任を申し出た」という。
地元外交筋によると、ダミバ氏は2日、隣国トーゴの首都ロメに逃れた。
一方、トラオレ氏はこの日夕、イスラム過激派との戦いを「再活性化する」ため、軍上層部の支援を受けていると表明した。
宗教指導者らによると、ダミバ氏は辞任に当たり、自身と側近らの身の安全の保証や、2年以内に民政に復帰するとした西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)に対する誓約が尊重されることなど「七つの条件」を提示。トラオレ氏はこれを受け入れた。
ダミバ氏は今年1月、ロック・カボレ(Roch Kabore)大統領はイスラム過激派を撃退できていないと非難し、クーデターを起こして政権を掌握していた。
ただ、反政府勢力は依然強力で、政府は国土の40%以上を掌握できていない。(c)AFP/Olympia de Maismont with Pierre Donadieu in Abidjan