【9月22日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)の独立不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は21日、女子長距離のリリアンカサイト・レンゲルク(Lilian Kasait Rengeruk、ケニア)が禁止薬物を使用したとして10か月の資格停止処分を科したと発表した。

 これでケニア勢の薬物違反は7月以降で8人目。25歳のレンゲルクは禁止薬物のレトロゾール(Letrozole)に陽性反応を示し、陽性となった検体が提出された1月20日以降の記録は全て無効となった。

 レンゲルクは昨年の東京五輪5000メートルで12位に入った選手で、3000メートルで18歳以下の世界女王になった経験もある。

 ケニア勢では最近、ローレンス・チェロノ(Lawrence Cherono)が7月の第18回世界陸上(World Athletics Championships Oregon 22)期間中に資格停止処分となったため、レース前に大会から除外された。

 2019年にボストン・マラソン(2019 Boston Marathon)とシカゴ・マラソン(Bank of America Chicago Marathon 2019)で優勝し、東京五輪は4位だったチェロノは、5月23日に実施された抜き打ち検査で禁止薬物のトリメタジジン(Trimetazidine)が検出された。(c)AFP