【9月14日 AFP】ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は13日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と電話会談し、ウクライナから軍を撤退させるよう呼び掛けた。

 ロシアは現在、ウクライナによる急速な反転攻勢を受けている。独首相府のシュテフェン・ヘベシュトライト(Steffen Hebestreit)報道官によると、ショルツ氏は90分にわたる会談で、プーチン氏に対し「停戦やロシア軍の完全撤退、ウクライナの領土や主権の尊重に基づく外交的解決」を可能な限り早く行うよう要請した。

 また世界的な食糧不足を受け、ウクライナからの穀物輸出に関する合意を守るようロシアに促した。ロシアは合意について、輸出された穀物の大半が開発途上国ではなく欧州に送られているなどとして、繰り返し批判している。

 さらにショルツ氏は、欧州最大の原子力発電所であるザポリージャ(Zaporizhzhia)原発の安全性をめぐる問題も提起。原発周辺で数週間前から続く戦闘の激化を避け、国際原子力機関(IAEA)の勧告した措置を完全に実施するよう求めた。(c)AFP