【9月9日 AFP】欧州中央銀行(ECB)は8日、過去最大となる0.75%の利上げを発表した。記録的な高水準に達しているインフレを引き下げるため、今後も利上げを続けるとしている。

 ユーロ圏では、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格の高騰が家計や企業を圧迫。インフレ率は8月、過去最高の9.1%を記録した。ECBは、消費者物価は長期間にわたり高騰を続ける可能性が高いとし、今年のインフレ率は平均8.1%になると予測した。

 ECBによる0.75%の利上げは過去に1度しかなく、同行設立直後の1999年、ユーロ導入に伴う措置として行われたものだった。ECBは、次回の会合でさらなる利上げを行うとの見通しを示した。(c)AFP