【9月6日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)は5日、男子シングルス4回戦が行われ、通算4度の大会制覇を誇り、四大大会(グランドスラム)通算23勝目を目指していた第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が4-6、6-4、4-6、3-6で第22シードのフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)に敗れた。

 今季のナダルは全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)と全仏オープン(French Open 2022)を制した後、腹筋の肉離れでウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)の準決勝の棄権を余儀なくされており、グランドスラムではこれがマッチ初黒星となった。

 前日には世界ランキング1位で前回覇者のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)も、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)に4回戦で敗れる波乱が起きていた。

 36歳のナダルは試合後、「相手を押し戻すことができなかった。テニスは多くの場合において、ポジションのスポーツだ」とコメント。また、「非常に機敏な動きと若さが必要だ。自分はもはや、そういう時期は過ぎた」としつつ、「大きなダメージを与えられなかった。相手が自分を上回っていたということだ」と付け加えた。

 対する24歳のティアフォーは、自在なパフォーマンスで18本のサービスエースと49本のウイナーをたたき込み、動きが鈍かったナダルを撃破。「なんと言えばいいのか。本当にうれしい。相手は史上最高の選手の一人だ。きょうは自分でも信じられないようなテニスができた」と振り返り、「きょうは特別なことが起きた」と喜んだ。

 2019年の全豪オープンが唯一のグランドスラム8強入りとなっているティアフォーは次戦、第9シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)と4強入りを懸けて戦う。両者は昨年大会の3回戦でも対戦し、このときはティアフォーがフルセットでルブレフを退けている。

 ルブレフは雨で試合開始が遅れたことをものともせず、第7シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)に6-4、6-4、6-4で快勝し、全米オープンでは自身3回目の準々決勝進出を果たした。(c)AFP/Dave JAMES