【9月11日 AFP】ウクライナ南部、黒海に注ぐ南ブーフ川(Southern Bug)河口近くにあるパブロ・マガリアスさん(59)のブドウ園が収穫の時期を迎えている。ミコライウ(Mykolaiv)州の丘陵地にあるこの農園周辺では、2月24日のロシア侵攻開始以降、爆撃が絶えない。

「うちは前線に最も近いブドウ農家です」とマガリアスさんはため息をつく。

 これまで、10ヘクタールある農園は少なくとも26回被弾しており、そのたびにミサイルの残骸を掘り出して積み上げているという。

 だが、マガリアスさんは爆撃で破壊されたブドウも再び成長し始めたと言い、前向きであり続けようとしている。

「人間と同じです。戦争で全員が死ぬわけではなく、命あるものは生き抜くのです」 (c)AFP