【9月3日 AFP】陸上、ダイヤモンドリーグ(Diamond League 2022)の第12戦ブリュッセル大会(Memorial Van Damme)が2日に行われ、男子棒高跳びの世界王者アルマンド・デュプランティス(Armand Duplantis、スウェーデン)と、女子100メートルの世界女王シェリー・アン・フレイザー・プライス(Shelly-Ann Fraser-Pryce、ジャマイカ)がそれぞれまさかの2位に終わった。

 五輪と欧州陸上選手権(European Athletics Championships 2022)の現王者でもあるデュプランティスは、5メートル91を3度失敗し、フィリピンのアーネスト・オビエナ(Ernest Obiena)に勝利を譲った。

 室内で6メートル20、屋外では6メートル21の世界新記録を樹立し、圧倒的な強さで世界選手権を制した今季では初めての敗北。最後に敗れたのは昨年8月のダイヤモンドリーグ第11戦ローザンヌ大会(Athletissima)で、その後は21連勝中だった。

 デュプランティスは「いろいろと技術的にミスを犯した」と認め、「あのようなジャンプは自分でも珍しい」とコメント。「少しばかり目を覚ます必要があったのかもしれない。来年戻ってきて、きょう見に来てくれた人たちのために、もっと特別なことをしなくては」と話した。

 一方、女子100メートルでは、世界陸上で5度の同種目制覇を誇るフレイザー・プライスを抑え、同胞のシェリカ・ジャクソン(Shericka Jackson)がわずか0秒01差の10秒73で優勝。7月に行われた第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)の200メートルでも、同選手はフレイザー・プライスを2位にかわしていた。

 ハムストリングの張りで前週のローザンヌ大会を欠場していたフレイザー・プライスは「きょうのレースは及第点」と振り返り、「素晴らしい出来とはいかなかったけれど、感触は良かった。どこにもけががないというのが一番」と語った。(c)AFP/Luke PHILLIPS