【9月3日 CGTN Japanese】中国海洋石油集団有限公司(CNOOC)は9月1日、中国が自主開発・製造した国内最大スケールの液化天然ガスアンローディングアームが江蘇省で正式に稼働したと発表しました。

 アンローディングアームとは、液化天然ガスを陸揚げする際に、陸側から船側の積み出し用取り合いフランジへ接続する際に用いる配管のことです。作業中のアンローディングアームは、零下162℃という液化天然ガスの超低温に耐え、約5メートルの潮汐差と風速65メートルに達する風荷重の影響に自動的に適応する必要があるほか、迅速な接続、緊急離脱、自動閉鎖などの複雑な機能を備えることが求められています。これらの設計と製造に関わる基幹技術を持つのは世界でも少数の国に限られています。今回稼働したアンローディングアームは国内ではいち早く積み下ろし一体化の機能を備えており、液化天然ガスの荷揚げや輸送船への逆送も可能です。

 国産アンローディングアームの技術進歩により、設備調達費用が40%削減され、供給期間が8カ月短縮できます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News