【8月20日 CGTN Japanese】この夏、中国南西部の四川省(Sichuan)や重慶市(Chongqing)の地域で高温と干ばつが続き、電力不足が深刻になっています。

 8月上旬から60年ぶりの規模の高温と干ばつに見舞われたことで、四川省の最大電力負荷は前年同期比25%増となる見通しです。同省は8月7日以降、史上最も厳しい猛暑と少ない降水量に、史上最高の電力負荷が重なるという局面を迎えています。今回の高温と干ばつによる被害は、四川省では15の市(州)に広がっています。

 国有電力会社・国家電網有限公司の四川電力コントロールセンターでエンジニアを務める周剣氏によりますと、四川省の電力供給の8割以上は水力発電によるもので、今年は高温と干ばつで各河川流域の水量が急速に減少し、主な水力発電所の発電量は既に最低レベルまで下がって、全省の水力発電能力は5割以下に減少したということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News