【8月31日 AFP】米国防総省は30日、ロシアがウクライナ侵攻で使用するためにイランから軍用無人航空機(UAV)の輸入を開始したが、すでに多数の不具合が出ていると明らかにした。

 国防総省のパット・ライダー(Pat Ryder)報道官は「ロシアの輸送機が今月、数日にわたってイランの飛行場でUAVを積み込んでロシアに輸送した」と述べた。

 ライダー氏は「さまざまな種類のイラン製UAV数百機を輸入するロシアの計画の一環」との見方を示す一方、「入手した情報によると、この輸送に関わるUAVにはすでに多くの不具合が出ている」としたが、根拠は示さなかった。

 ロシアがウクライナへの侵攻を開始してからの半年間、両国は共に多数の無人偵察・攻撃機を投入して失ってきた。

 国防総省によると、ロシアがイランから調達するUAVは、「シャヘド(Shahed)」シリーズと「モハジェル6(Mohajer6)」の2種。

 ロシア軍はこれらの機体を対地攻撃や電子戦、戦場での標的選定に使用する方針。

 ライダー氏はロシアがイランを頼った理由の一つとして、ウクライナの支援国がロシアに科した制裁や輸出規制の影響で国内生産が困難になった点を挙げた。(c)AFP