【8月29日 CGTN Japanese】中国有人宇宙飛行事業弁公室はこのほど、「神舟14号(Shenzhou-14)」の乗組員が中国の宇宙ステーション「天宮(Tiangong)」に滞在中の最新映像を公開しました。蔡旭哲(Cai Xuzhe)宇宙飛行士が宇宙ステーションで「野菜」を栽培している場面が初めて披露され、話題を呼んでいます。

 映像では、蔡旭哲宇宙飛行士が実験モジュールの「問天(Wentian)」で、緑色の野菜のような植物の世話をしています。宇宙へ出発する前、蔡飛行士は「荷物にはレタスの種を入れた。宇宙で野菜を栽培してみたい」とインタビューに答えていました。

 中国宇宙ステーションの実験モジュール「問天」には、生命生態実験ボックスやバイオ技術実験ボックス、科学手袋ボックス、低温保存ボックス、変動重力科学実験ボックスなどの科学実験設備が搭載されています。生命生態実験ボックスでは、植物の種や苗、植物体、小型動物などの生物個体を実験サンプルとして、シロイヌナズナ、回虫、ショウジョウバエ、ゼブラフィッシュなどの動植物を用いて宇宙で成長実験が行われます。

 今のところ、3人の宇宙飛行士は科学手袋ボックスと低温保存ボックスの荷ほどきや、取り付け作業を終えたところで、低温保存装置には、-80℃、-20℃、+4℃という三つの低温環境があり、異なるサンプルの保存に対応できるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News