【8月27日 CGTN Japanese】中国科学院によりますと、中国科学技術大学・潘建偉(Pan Jianwei)院士(アカデミー会員)の科学研究チームと中国科学院大学杭州高等研究院院長の王建宇(Wang Jianyu)院士の研究チームは、中国宇宙ステーションの実験モジュール「天宮2号(Tiangong-2)」と四つの衛星地上局に搭載されたコンパクト型量子鍵配送(Quantum Key Distribution、QKD)端末を通じた宇宙ー地上間の量子暗号通信ネットワークの実証実験を行いました。また、このほど関連論文が、国際学術誌「オプティクス」に掲載されました。

 研究チームは高精度の自動追跡システムと「天宮2号」に搭載された量子鍵配送端末を連動させて、地上局と目標飛行体の間に量子チャネルを構築し、これに基づいて宇宙ー地上間量子鍵配送実験を実施しました。

 王建宇院士は「この実験は小型衛星コンステレーションの量子暗号通信の実用化に向けた重要なステップであり、グローバル量子通信ネットワークの構築に向けた最も有望なアプローチの一つとされている」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News