【8月29日 CGTN Japanese】中国南部・江西省(Jiangxi)井岡山国家級自然保護区管理局オウゴンテングアゲハ繁殖研究基地は、2020年に初めて人工的に2匹を野外へ放ったのに続き、今年8月27日に2匹の羽化に成功しました。うち1匹は雌で、人工技術を活用した雌の飼育に成功したのは、今回が初めてです。

 野外のオウゴンテングアゲハの多くは雄で、雌の数は希少です。同保護区では、2007年にオウゴンテングアゲハが発見されて以来、雌は2匹しか見つかっていません。人工繁殖による交配が成功すれば、産卵率が大幅に向上し、個体数を増やすことができると期待されています。

 オウゴンテングアゲハは「昆虫界のジャイアントパンダ」とも呼ばれ、世界八大名チョウのトップにランクされています。「チョウの中の女王」や「世界の動物の生きた化石」とも称され、中国国家一級重点保護動物で、主に亜熱帯または熱帯の標高1000メートル前後の二次林に生息しており、野外での生存個体数はとても希少です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News