「自転車大国」が復活? 中国でサイクリングブーム
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【8月25日 CNS】現在、中国で最もファッショナブルな朝の運動は、ヨガやジョギングではなくロードバイクだ。愛好家はSNSで友達に「おはよう」とあいさつし、時速30キロで走る自転車の走行記録を送信している。
中国はかつて「自転車大国」として知られ、通りを走る自転車の集団は中国を象徴する光景だった。改革開放政策後は自動車が富の象徴となり社会は大きく変化したが、最近はスポーツとしてのサイクリングが「復活」している。
北京市のメインストリートの長安街(Chang'anjie)は再び自転車の集団が見られるようになり、本格的な「プロ仕様」の市民もいる。インターネット上では「通勤時間帯の長安街はツール・ド・フランス(Tour de France)のようだ」というジョークが見られる。
サイクリングの復活はコロナ禍とも関連があるといわれる。今年上半期、新型コロナウイルス対策で一部の都市ではバスや地下鉄が運行停止され、通勤者は安価に手に入る自転車に目を向けた。サイクリングは再び主流の交通手段となり、シェア自転車さえも一時は見つけるのが困難となった。
スポーツとしてのサイクリングも、今年のアウトドアスポーツブームの波に乗っている。検索エンジン百度(Baidu)によると3月末以降、「サイクリング」の検索数は343%上昇。ライフスタイル共有プラットフォームでは「サイクリング」関連の投稿は110万件に上る。中国自転車協会によると、中国では1億人以上が定期的に自転車に乗り、1000万人近くがサイクリングに参加している。
中国全土で自転車専用車線が増えていることもサイクリング人気につながっている。北京市では2019年に全長6.5 キロの自転車専用車線が開通。全線信号機がなく、市民からは「自転車高速」と呼ばれている。市内のシェア自転車の年間利用回数も2017年の5000万回から2021年には9億5000万回に増加した。
自転車市場の需要も拡大している。中国最大規模のオンラインセール「618セール」期間中、ECサイト「京東(JD.com)」のサイクリングカテゴリの注文は前年同期比で240%増加。一部の実店舗でも自転車の売上高は前年比30~50%増となった。有名自転車ブランド「ジャイアント(Giant)」の店員は「人気車種の供給が不足している」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News