ロシア連れ去りの子ども、養子に ウクライナが非難
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【8月24日 AFP】ウクライナ政府は23日、ロシアは国内に連れ去った多数のウクライナの子どもを国際法に違反して養子にしていると非難した。
ロシアによる侵攻が始まって以来、ウクライナは国民がロシアによって「強制連行」されていると主張してきた。ロシアの占領地域から連行された人々は、ウクライナ国内の別の場所ではなく、ロシアに移送されているとしている。
ウクライナ外務省は声明で、「ロシアはウクライナ領から子どもを誘拐し、ロシア市民との違法な養子縁組を強いている」と非難。
ロシア軍が占領している南東部マリウポリ(Mariupol)では、1000人以上の子どもが、ロシアのチュメン(Tyumen)やイルクーツク(Irkutsk)、ケメロボ(Kemerovo)、アルタイ(Altai)地方など各地に不法に連れ去られているとしている。
移送された子どもの数は、ウクライナに近いロシア南部クラスノダール(Krasnodar)の地元当局の情報に基づくものという。
同省はまた、ウクライナの子ども300人以上がクラスノダールにある「専門施設」に収容されていると明らかにした。
同省は、ロシア側の行動について、戦時中の市民の保護などを定めた1949年のジュネーブ条約(Geneva Convention)や、国連(UN)の子どもの権利条約(Convention on the Rights of the Child)に「著しく違反している」と主張。「ロシアに不法に連行されたウクライナの子ども全員を親や法的保護者の元に返す」よう求めた。(c)AFP