【8月22日 CGTN Japanese】中国河南省(Henan)安陽市(Anyang)・相州窯の焼成再開成果発表会が20日に開かれました。今回の再焼成で出来上がった26種類の器型による70点の青磁と白磁作品は、考古学・文物部門と大学の専門家・学者が鑑定した結果、相州窯で使われていた材料、造形、釉色(ゆうしょく)、装飾技法などの特徴にほぼ合致し、期待通りの成果を挙げたということです。相州窯の再焼成の成功により、同窯の文化伝承の空白が埋められたことになります。

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 相州窯は、北朝(386年~581年、中国の南北朝時代に華北に興った5王朝の総称)の時期に創設され、隋代を経て唐代初頭まで焼成が続いたもので、北方地域における最初の大型磁器窯遺跡として知られています。ここで焼成された白磁は、きめ細かな手触り、造形の美しさ、釉薬の色が重厚で潤いに富んでいるのが特徴です。中国における白磁焼成の先駆けとなり、唐代以降の「南青北白(中国南方で多くの窯で青磁が焼かれるとともに、北方では主に白磁が製造されていた)」の構図の基礎を固めた窯とされています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News