【7月11日 CGTN Japanese】世界最大の水力・太陽光相互補完型発電所、雅ロン(ロンは龍の下に石)江柯拉太陽光発電所が8日、正式に着工しました。これは世界で水力と太陽光の相互補完型発電ユニットの発電力が初めて100万KWの大台に達するプロジェクトです。来年送電を開始すれば、年間20億度以上のクリーンエネルギーを提供し、標準炭換算60万トンの省エネが実現でき、年間160万トン以上の二酸化炭素の排出削減につながる見通しです。

 同発電所は中国西部の四川省(Sichuan)甘孜州雅江県(Yajiang)に位置し、関連プロジェクトは標高4000~4600メートルの川西高原に分布しており、面積は16平方キロメートルに及びます。発電ユニットは100万KW級で、500キロボルトの送電線で今年3月に送電を開始した両河口水力発電所とつながり、水力発電と太陽光発電の相互補完を実現します。

 従来の太陽光発電ユニットは太陽光に頼って発電し、正午に発電のピークを迎え、夜になると、発電量はほぼゼロに落ちます。曇りの日は発電量が少なく、安定性に乏しく、発電の波動がみられるため、直接電力ネットワークに接続できず、一般ユーザーに供給できません。これに対し、雅ロン江柯拉太陽光発電所ではこの難題が解決されました。太陽光発電による電力は両河口水力発電所に送電され、水力発電所の調節機能によって、太陽光発電の波動を安定させ、電力ネットワークに安定したクリーンな電力を供給することができるようになります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News