【8月11日 AFP】ベラルーシ国防省は11日、ウクライナ国境に近い軍用飛行場で爆発があったとする報道について、機械から出火した火災だったと発表した。同飛行場をめぐっては、ロシア軍が使用しているとの見方もある。

 南東部ジャブロフカ(Zyabrovka)の軍用飛行場は、ウクライナ国境から約30キロに位置する。

 同省は声明で、「8月10日午後11時(日本時間11日午前5時)ごろ、エンジンを交換した機械が試運転中に出火した」と説明した。火は程なく消し止められ、死傷者はいなかったという。

 これに先立ち、ベラルーシの軍事活動を監視しているテレグラム(Telegram)チャンネルが、同飛行場付近で10日夜から11日にかけて複数回の「爆発音」が聞こえたほか、「少なくとも8回の閃光(せんこう)」が目撃されたと伝えていた。

 亡命中のベラルーシの反政権派スベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏の上級顧問を務めるフラナク・ビアコルカ(Franak Viacorka)氏は、同飛行場にはロシアの軍用機が駐機していることが多いと指摘している。

 今回の爆発の前には、ロシアが併合したクリミア(Crimea)半島の主要な軍用飛行場でも相次いで爆発が起きていた。これについてロシア側は、ウクライナ軍の攻撃ではなく、弾薬の爆発によるものだったと主張している。(c)AFP