【8月4日 AFP】国際統括団体の世界トライアスロン(World Triathlon)は3日、トランスジェンダー選手に関する規定を承認し、男子として最後に競技してから4年が経過した選手は女子の試合に出場できることとなった。

 1か月前に英国の競技連盟がトランスジェンダー選手の女子種目出場を禁止し、新設するオープンカテゴリーでの参加を認めるとしていた中での制定。規定は30日後から適用される。

 世界トライアスロンの会長で、国際オリンピック委員会(IOC)委員のマリソル・カサド(Marisol Casado)氏は「公平性の原則を優先しつつ抱括性を示す」方針だとし、「IOCの勧告に完全に沿った、他競技の国際連盟によるここ数か月の対応と同様のものだ」とコメントした。

 国際水泳連盟(FINA)は先日、実質的にトランスジェンダー選手が女子の部に出場することを禁止する「オープンカテゴリー」を新設する方向を表明。国際自転車競技連合(UCI)も、トランスジェンダーの選手が女子のレースに参戦できるまでの期間を従来の12か月から2倍の24か月に延ばしている。(c)AFP