【8月3日 AFP】フィンランド税関当局は3日、ロシアからの旅行者が、ウクライナ侵攻をめぐる制裁の対象となっている物品を所持している事例が相次いでいると発表した。ドローンをはじめ、ロシア側の工業生産や軍事能力の強化につながる物品を押収したという。

 発表によると、7月22〜27日に検査2500件以上が行われ、約100件で規制対象品が見つかり、約20件について予備調査が進められているという。

 押収されたのは、欧州連合(EU)の制裁対象となっているぜいたく品や、軍事利用が可能な「海事関連のツール」などだったとしている。

 フィンランドでは現在、ロシア人観光客が増えており、ウクライナに侵攻しているロシアからの観光は制限すべきだとの声が強まっている。ロシア人へのビザ(査証)発給制限も議論されている。(c)AFP