【8月3日 AFP】ロシア外務省は2日、中国は台湾問題について「主権や領土を守るために必要な措置を取る権利がある」とし、ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)米下院議長の訪台は「明らかな挑発行為」だと指摘した。

 中国国防省は、ペロシ氏の訪台を受け、「一連の的を絞った軍事行動を開始する」意向を示している。

 ロシア外務省は米国に対し、地域の安定と国際安全保障を損なう行動を控え、「もはや米国の覇権が存在する余地のない新たな地政学的現実を認識」するよう求めた。

 ウクライナ侵攻をめぐり、各国から前例のない制裁を科されているロシアは、中国との関係を強化している。中国は台湾を自国の領土とみなしており、ロシアのウクライナ侵攻を受け、中国も台湾併合に動くのではとの懸念が高まっている。(c)AFP