【8月2日 AFP】ロシア最高裁は2日、ウクライナのアゾフ連隊(Azov Regiment)を「テロリスト」組織に認定した。ロシアの通信各社が伝えた。これにより、所属隊員に長期の拘禁刑を科すことが可能になる。

 アゾフ連隊は、有志の民兵組織アゾフ大隊(Azov Battalion)を前身とする部隊で、現在はウクライナ国家親衛隊に統合されている。

 国営タス通信(TASS)によると、判事は「ウクライナの準軍事組織アゾフをテロリスト組織と指定し、ロシア連邦領内での活動を禁止する」との判断を下した。この判断は直ちに適用されるという。

 アゾフ大隊は、ウクライナ東部の親ロシア派との戦いを援護し、2014年に国家親衛隊に統合された。ただ、極右的な人物とのつながりもあって物議を醸し、ロシアはネオナチ(Neo-Nazi)集団だと主張している。

 南東部の要衝都市マリウポリ(Mariupol)のアゾフスターリ(Azovstal)製鉄所では5月、数週間に及ぶロシア軍の包囲を受けてアゾフ連隊のメンバーを含むウクライナ兵は投降に同意した。約2500人がロシア側の捕虜となった。(c)AFP