【8月2日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長は1日、クラブのデジタル業務や映像制作を管理するバルサ・ストゥディオス(Barca Studios)の約25パーセントを、Socios.comに1億ユーロ(約135億円)で売却したと発表した。

 クラブ会員は投票で、株式の49パーセントの売却を許可していた。

 5000万ユーロ(約67億7000万円)と報じられる移籍金でセビージャFC(Sevilla FC)から加入したDFジュール・クンデ(Jules Kounde)の加入記者会見に臨んだラポルタ会長は、「現時点ではSocios.comに25パーセントを売却した」と述べた。

 財政問題に苦しんでいるバルセロナは今夏、大型補強を進める前に、リーグ戦におけるテレビ放映権収入の15パーセントを米国の投資グループ「シックス・ストリート(Sixth Street)」に、計4億ユーロ(約541億円)の2回払いで売却したと発表していた。

 シックス・ストリートとの契約が25年なのに対し、Socios.comへの売却は恒久的なものになる。

「完全な売却」と話したラポルタ会長は、「この25パーセントを取り戻す方法はあるはずだが、現時点で今回の売却は1億ユーロを投資している新たなパートナーであるSocios.comの参入を意味する」と続けた。

 Socios.comは、ブロックチェーンや暗号通貨に基づくデジタル資産の一種ファントークンの利用を含め、ファンとの交流を深めて、そこから収益を得ることを可能にするプラットフォームとなっている。(c)AFP