【8月2日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアストンマーティン(Aston Martin F1)は1日、ベテランドライバーのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)と2023年シーズンからの複数年契約を結んだと発表した。通算4度の年間優勝を誇り、今季限りでの引退を表明しているセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)の後任となるアロンソは、「もう一度勝利を目指す」と意気込んでいる。

 先月29日に41歳になったばかりのアロンソは、今季いっぱいで現在所属するアルピーヌ(Alpine F1)との契約が満了を迎える。カナダ人億万長者のローレンス・ストロール(Lawrence Stroll)氏がオーナーを務め、同氏の息子ランス(Lance Stroll)がもう1台のマシンに乗るアストンマーティンについては、「勝利を目指してエネルギーと集中力を注いでいるのは間違いない」とし、「現在のF1で最もエキサイティングなチームの一つだ」と評価した。

 2001年にF1デビューを果たしたアロンソは、ルノー(Renault)時代の2005年と2006年に選手権制覇を達成した後、マクラーレン(McLaren)やフェラーリ(Ferrari)で5シーズンずつマシンを駆るもさらなるタイトルには届いていない。2018年シーズン終了後に一度F1を離れ、ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)を2度制したほか、インディアナポリス500(Indianapolis 500)やダカールラリー(Dakar Rally)にも参戦した。

 2021年シーズンからF1に復帰した後、カタールGP(Qatar Grand Prix 2021)では通算98度目の表彰台を記録。2013年のスペインGP(Spanish Grand Prix)を最後に勝利からは遠ざかっているものの、通算32回の優勝を果たしているF1でさらなる勝利をつかみ取るべく闘志を燃やしている。

 アロンソは「トップを争うためのハングリー精神と野心はまだ持っている。学習と発展、そして成功を熱心に追求するチームの一員になりたい」とし、「このスポーツでもう一度勝利を目指すつもりだ。だから、自分にとって正しいと感じられるチャンスをつかむ必要がある」と語った。(c)AFP