英皇太子にビンラディン家から寄付金1.6億円 側近は反対
このニュースをシェア
【8月1日 AFP】英国のチャールズ皇太子(Prince Charles)が、2001年9月11日に起きた米同時多発攻撃の首謀者で国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)指導者だったウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の異母兄弟から、自身の慈善基金を受取人として100万ポンド(約1億6200万円)の寄付を受けていたと、英日曜紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)が7月31日に報じた。
サウジアラビアの富豪ビンラディン家が不正を行ったとの指摘はないが、同紙が引用した情報筋によると、家長バクル(Bakr bin Laden)氏(76)とその兄弟シャフィク(Shafiq bin Laden)氏からの寄付については、受け取らないよう、皇太子の側近数人が進言していた。
皇太子は2013年、ロンドンの公邸クラレンスハウス(Clarence House)でバクル氏と面会し、プリンス・オブ・ウェールズ慈善基金(PWCF)への寄付を承諾したとされる。PWCFとクラレンスハウスの顧問はいずれも寄付金の受け取りに反対していたという。
PWCFのイアン・チェシャー(Ian Cheshire)会長は、寄付金の受領は当時の理事5人の総意によるものだと説明した。
皇太子をめぐっては、別の慈善基金がサウジの実業家に称号や英国籍を与える便宜を図る引き換えに多額の寄付金を受け取っていた疑いが指摘されており、2月に英警察が捜査を開始している。(c)AFP