【7月30日 AFP】米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は29日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相とウクライナ侵攻開始後初めて電話で協議し、ロシアで拘束されている米国人2人の解放に関する提案を受け入れるよう強く要求したと明らかにした。

 ブリンケン氏は27日に、女子プロバスケットボール(WNBA)のブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手と元海兵隊員のポール・ウィラン(Paul Whelan)受刑者の解放に向けてラブロフ氏に連絡を取り、数週間前に出している提案について改めて働き掛ける意向を示していた。

 ラブロフ氏との協議を終えたブリンケン氏は記者団に対し、「われわれは率直かつ直接的な会話をした」と述べた。

 またブリンケン氏は、トルコが仲介した、ウクライナからの穀物輸送提案を尊重するよう求めるとともに、ロシアがウクライナ国内のさらに多くの地域を併合する計画についても、「世界は決して併合を認めない」と述べ、強行した場合はさらなる悪影響が及ぶと警告したと明かした。

 その上でブリンケン氏は、今回の協議を通じて「ロシア側がわれわれから直接話を聞くことが非常に重要だった」との考えを示した。(c)AFP