【7月28日 AFP】ロシアで違法薬物を密輸した罪で起訴された米女子プロバスケットボール(WNBA)のブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手(31)は27日、薬物を密輸する意図はなかったと公判で主張した。

 五輪米代表として金メダル2個を獲得しているグライナー選手は、大麻オイルが含まれる吸引カートリッジをロシアへ密輸した疑いで2月に逮捕された。グライナー選手は起訴内容を認めており、有罪なら最長10年の禁錮刑を科される可能性がある。

 この日、所属するフェニックス・マーキュリー(Phoenix Mercury)のTシャツと黒のバスケットボールパンツ姿で公判に臨んだグライナー選手は「ロシアに禁止薬物を持ち込むなんて考えてもいなかったし、計画してもいなかった」と述べ、今でもなぜカートリッジが荷物の中に入っていたのか分からないと主張。

「急いで荷造りをした」と当時を振り返り、「ロシアの法律を破るつもりはなかった」と述べた。また、ロシアで禁止されている薬物を使う意図はなかったとし、「自分のチームを傷つけるようなことはしない」と語った。

「脊椎から軟骨」に至るまで数々のけがをし、痛みの緩和目的で米国の医師から大麻の医療的使用許可を得ていたというグライナー選手。医療大麻については「試合のない休みの期間だけ」使用していたと説明しつつ、「それにかなり助けられた」と話した。

 他の鎮痛剤を使用したくない理由については「ひどい副作用」があるからだと述べた。(c)AFP/Ola CICHOWLAS