ロシアで拘束の米バスケ選手、家族が米人質交渉人に助け求める
このニュースをシェア

【7月12日 AFP】ロシアで拘束されている米女子プロバスケットボール(WNBA)のブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手の家族が、元米国連(UN)大使でベテラン人質交渉人のビル・リチャードソン(Bill Richardson)氏に同選手の解放を求めるよう要請した。同氏の事務所が11日、明らかにした。同じく同国で収監されている元米海兵隊員のポール・ウィラン(Paul Whelan)受刑者の家族も、同氏に助けを求めている
これまでにも外国で拘束されていた米国人数人を交渉で解放させてきたリチャードソン氏は、話し合いに向けて数週間以内にもロシアへ渡航すると報じられたが、同氏の事務所リチャードソン・センター(Richardson Center)のミッキー・バーグマン(Mickey Bergman)副社長は、この報道内容を認めず、AFPの取材に対して「言えるのは、ウィラン氏とグライナー氏の家族が、愛する人々の解放の手助けを求めてきているということだ」と語った。
1990年代から北朝鮮やミャンマーなど国外で拘束されている米市民を交渉で解放させてきた実績を持つリチャードソン氏は、私人として行動している一方で、問題への関与については通常米政府から暗黙の了解を得ている。
リチャードソン氏は過去2年、ロシアで収監されていた元米海兵隊員トレバー・リード(Trevor Reed)元受刑者の解放を目指し、ロシア政府と交渉を行ってきた。同受刑者は麻薬密売の罪により米国で収監されていたロシア人パイロット、コンスタンチン・ヤロシェンコ(Konstantin Yaroshenko)元受刑者との交換が両政府間でまとまり、4月に解放された。(c)AFP