【7月28日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と会談するため訪仏中のサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)が、皇太子が2015年に購入し、当時「世界で最も高価な家」と呼ばれた豪華な邸宅に滞在していることが分かった。地元自治体関係者が28日、AFPに明らかにした。

 パリ郊外のルーブシエンヌ(Louveciennes)にある「シャトー・ルイ14世(Chateau Louis XIV)」は、近くにあるべルサイユ宮殿(Versailles Palace)の豪華さをまねて新築された邸宅。

 7000平方メートルのこの物件は、2015年に非公開の買い手が2億7500万ユーロ(現レートで約380億円)で購入。その際米誌フォーチュン(Fortune)誌は、「世界で最も高価な家」と形容していた。その2年後、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が、最終的な所有者はサルマン皇太子だと報じた。

 マクロン大統領とサルマン皇太子は28日夜、エリゼ宮(Elysee、大統領府)で会談することになっているが、皇太子をめぐっては、2018年にサウジ人ジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコで殺害された事件で、同皇太子が殺害を「承認した」とする報告書を米情報機関が公表しており、フランス国内では両氏の会談は不適切だとする指摘も出ている。(c)AFP/Leo MOUREN and Adam PLOWRIGHT