■「世界でもここだけ」

 村の石畳の清掃と修復を行っている考古学チームにボランティアとして参加する米国人学生エリー・トーンクイストさんは「このように過去に起きたことをはっきりと思い起こさせる場所は、世界でもここだけだと思います」と言った。

 しかし、内戦は今もスペインを分断している。左派政党は犠牲となった共和派の人々の名誉を回復させたがっているが、右派は古傷を暴く行為だとして非難している。

 右派・国民党のベルチテ村長、カルメロ・ペレス(Carmelo Perez)氏は、内戦は「非常にデリケートな問題」だと認める。それでもこの村は「スペインでも唯一無二」であり、「尊厳を取り戻し」、平和な場を創造できる所だと語った。(c)AFP/Alfons LUNA