【7月25日 CGTN Japanese】中国西南部の貴州省(Guizhou)に設置されている500メートル球面電波望遠鏡(FAST)は、「中国天眼」の呼び名でも知られています。

 この望遠鏡を管理するFAST運用発展センターはこのほど、「中国天眼がこれまでに発見した新しいパルサーは660個以上に上る」と明らかにしました。

 中国天眼は2016年9月25日に完成し、現在世界で最も大きく、最も感度の高い電波望遠鏡として稼働を続けています。近年は、高速電波バースト(Fast Radio Burst、FRB)の起源とその物理的メカニズム、宇宙の中性水素ガスの観測、パルス状電波を放射する天体の探測、パルサーの時間測定と低周波重力波の検出などの面において研究成果を出し続けており、人類の宇宙探査の限界を大きく広げました。

 FAST運用発展センターの常務副主任を務める姜鵬(Jiang Peng)チーフエンジニアは、「現在、中国天眼による宇宙探査の成果が集中的に生み出される時期に入った。設備の安定的な運用がこれを支えている」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News