【7月24日 AFP】北朝鮮は24日、米国がウクライナで生物兵器を開発していると非難した。ロシアの主張に同調した格好だが、そうした見方については3月に国連(UN)が否定している。

 北朝鮮はロシアと友好関係にあり、2月には「ウクライナ危機の根本的な原因」は米国にあると主張。今月、ウクライナ東部の親ロシア派支配地域を国家として承認し、ウクライナとの国交断絶を招いた。

 朝鮮中央通信(KCNA)は24日、米政府が「国際条約を無視してウクライナなど数十か国・地域に生物兵器の研究所を多数設立している」ことをロシアは「探知した」と報じた。

 ロシアは3月、米国がウクライナで生物兵器の研究開発に資金を提供していると非難。米国とウクライナはこれを否定し、生物兵器の製造を目的とした施設はウクライナ国内に存在しないと反論した。米国は、こうした主張はロシアがウクライナで生物兵器の使用を検討している兆候だと警告した。

 中満泉(Izumi Nakamitsu)国連事務次長・軍縮担当上級代表も当時、国連は「ウクライナでの生物兵器開発プログラムの存在は把握していない」と述べていた。(c)AFP