【7月18日 AFP】ロシア政府系テレビ局の番組に乱入しウクライナ侵攻に抗議したことで世界的に有名になったマリーナ・オフシャンニコワ(Marina Ovsyannikova)さん(44)が17日、ロシア警察に身柄を拘束された。弁護士が明らかにした。

 オフシャンニコワさんは15日、モスクワの大統領府(クレムリン、Kremlin)付近で、ウクライナ侵攻とウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を批判するプラカードを掲げて一人で抗議する自身の写真をメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に投稿していた。

 協力者の一人は、オフシャンニコワさんのテレグラムに「マリーナが拘束された」というメッセージとともに、自転車に乗っていたオフシャンニコワさんが2人の警官に止められ、白いバンで連行される様子を捉えた写真3枚を投稿。

 オフシャンニコワさんの弁護士はロシアのメディアに、拘束された事実を認めた上で、連行先は把握していないとし、「先日の抗議行動に関係があるとみている」と語った。

 ロシアのテレビ局「第1チャンネル(Channel One)」の編集者だったオフシャンニコワさんは今年3月、同局の夜のニュース番組に、英語で「戦争反対」などと書かれた紙を持って乱入。身柄を拘束され、罰金を科された後、釈放された。

 その後、ドイツ日刊紙ウェルト(Die Welt)で一時働いていたが、今月上旬、子どもの親権をめぐる調停のためロシアに帰国する計画を明らかにしていた。(c)AFP