【7月15日 AFP】ウクライナ南東部ザポリージャ(Zaporizhzhia)州の親ロシア派当局は14日、ロシアへの編入を問う住民投票を今年の秋に実施すると発表した。

 ロシア政府がザポリージャ州の占領地域に設置した行政機関の責任者、エフゲニー・バリツキー(Evgeny Balitski)氏は、AFPも出席したロシア国防省主催の記者会見で、住民投票は「透明性のある」ものになると説明。「われわれはザポリージャ州として、ロシアに編入されることを望む」と表明した。

 ウクライナ南部のヘルソン(Kherson)州とザポリージャ州は、同国に侵攻したロシア軍により大半の地域が制圧され、ロシア経済への統合が強制的に進められている。ロシア政府は占領地の「ロシア化」を進め、地元住民にロシア国籍を付与したり、2014年に併合した南部クリミア(Crimea)半島とヘルソン、ザポリージャ両州を結ぶバスや鉄道の運行を開始したりしている。

 クリミア半島は、14年の住民投票の結果を受けてロシアに併合された。(c)AFP