【7月12日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は11日、すべてのウクライナ国民を対象に、ロシア国籍の取得手続きを簡素化する大統領令に署名した。

 プーチン氏は5月、ロシア軍がほぼ全域を掌握した南部ヘルソン(Kherson)州と、一部を掌握した南東部ザポリージャ(Zaporizhzhia)の住民を対象に同様の措置を導入。2019年にも、ウクライナ東部のドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)両州にある親ロ派支配地域の住民を対象に、国籍取得を簡素化している。

 ロシア政府と親ロシア派の当局者は、ロシア軍が支配している地域がロシアに編入する可能性に言及している。ウクライナ外務省は今回の大統領令について、「ウクライナの主権と領土保全に対するさらなる侵害であり、国際法の規範と原則に反する」と非難した。(c)AFP