■欧米の需要も激減

 パテル氏によると、米国の結婚式シーズンに当たる6~9月はダイヤ輸出業者にとって極めて重要なかき入れ時だ。

 宝飾宝石輸出促進協議会(GJEPC)のデータによると、2021年4月~22年3月のインドの研磨加工済みダイヤの輸出額は240億ドル(約3兆2500億円)で、うち40%超が米国向けだった。

 貿易業者は供給だけではなく、米国や欧州からの需要もここ数か月で大幅に減少したと指摘する。ティファニー(Tiffany & Co)やパンドラ(Pandora)といった大手ジュエリーブランドが、ロシア産ダイヤ原石の購入を拒否しているためだという。

 研磨職人のディパク・プラジャーパティさん(37)は5月、家族6人を支えていた月収320ドル(約4万4000円)の職を失った。

「スーラトの仕事の60%はダイヤ関連だ。この街では、ダイヤが最大の産業となっている。ダイヤ関連以外の仕事を私は知らない」と訴える。

 グジャラートのダイヤ労働組合は同州首相に対し、失業者向けに100億ルピー(約170億円)の救済策を要請した。

 組合の副会長を務めるバベーシュ・タンク氏は「スーラトは全世界のためにダイヤを磨いてきた。だが、私たちの職人は職を失っている」と訴えた。(c)AFP/Nivrita GANGULY