【7月6日 AFP】中国陝西(Shaanxi)省西安(Xi'an)当局は5日、同市内で2日以降に新型コロナウイルスの感染者が18人確認されたことを受け、商店や学校、飲食店を1週間閉鎖すると発表した。

 主要経済国で唯一「ゼロコロナ」戦略を掲げる中国は、新規感染を完全に抑え込むため緊急ロックダウン(都市封鎖)や隔離措置、移動制限を行っている。1300万人の人口を抱える西安でも、昨年末に1か月にわたるロックダウンが実施されていた。

 市当局によると、今回のクラスター(感染者集団)は、感染力の強い変異株「オミクロン株」によるもの。5日の記者会見で市当局は、「市中感染の爆発」を防止するため、7日間の臨時措置を実施すると発表。バーやインターネットカフェ、カラオケ店などの娯楽施設は6日午前0時から休業する。レストランは持ち帰りサービスのみ利用可能。学校は早めの夏休みに入り、大学のキャンパスは閉鎖される。

 国家衛生健康委員会(NHC)によると、中国では5日、新たに335人の感染者が報告された。大半は無症状という。

 一方、上海市当局は、3日から陽性者が相次いでいることを理由に、市内の大半の地区で強制検査を開始。人口2500万人の多くが5〜7日に2度の検査を義務付けられた。(c)AFP