【7月2日 AFP】ツール・ド・フランス(2022 Tour de France)は1日、第1ステージの個人タイムトライアル(コペンハーゲンからコペンハーゲン、13.2キロメートル)が行われ、クイックステップ・アルファビニール(Quick-Step Alpha Vinyl)のイブ・ランパルト(Yves Lampaert、ベルギー)が土砂降りの雨の中で強豪を抑え、まさかの区間優勝を果たした。

 主な優勝候補よりも遅いスタートで雨の影響が少なかったランパルトは、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)の同胞ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)を5秒差の2位に、UTE(UAE TEAM EMIRATES)の前回王者タデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)を7秒差の3位に抑えた。

 ライダーたちが「リトルマーメイド(Little Mermaid)」の愛称で知られる人魚姫の像やブロックス(BLOX)のビル、そしてフレデリック皇太子(Crown Prince Frederik)がレースを見守っていたアマリエンボー宮殿(Amalienborg Palace)の前を猛スピードで通り過ぎる中、沿道には大勢の観客が連なっていた。

 昨年のベルギー選手権で個人タイムトライアルを制している31歳のランパルトは、マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を身に着けて2日の第2ステージを走ることが分かると、感極まった様子を見せ、「トップ10に入ればいいと思っていたが、これは予想していなかった」とコメントした。

 ロスキレ(Roskilde)からニュボー(Nyborg)までの海岸線などを走る202キロの第2ステージは風と雨の予報が出ており、終盤の約20キロに及ぶ巨大なグレートベルト橋(Great Belt Bridge)では横風が予想される。(c)AFP