【6月27日 AFP】22MLBは26日、各地で試合が行われ、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)とシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)の一戦では乱闘騒ぎが起き、両軍の指揮官と選手3人ずつ、合わせて8人が退場処分を受けた。

 2回表にエンゼルスのアンドリュー・ワンツ(Andrew Wantz)の直球がジェシー・ウィンカー(Jesse Winker)の右腰に当たると、ここ2日間続いていた内角への投球に関する緊張感が沸点に達した。

 三塁側のエンゼルスダッグアウト前で、ベンチ、ブルペン総出の両軍入り乱れての騒ぎは6分間続くと、さらにはフィールド上でも小競り合いが再び発生し、最終的に試合は17分ほど中断された。

 25日の試合で、エンゼルスのマイク・トラウト(Mike Trout)がマリナーズの救援投手エリック・スワンソン(Erik Swanson)の投球に身をのけ反らしたことを背景に、この日の初回にはワンツがフリオ・ロドリゲス(Julio Rodriguez)の背後に投球したため、両軍には警告が出されていた。

 死球を受けたウィンカーはワンツに声を掛けながら一塁側に数歩歩いたが、きびすを返してエンゼルス側のベンチへ向かい、球審と三塁塁審の制止を振り切りエンゼルスベンチにいたアンソニー・レンドン(Anthony Rendon)の方へ駆けた。

 両選手が顔面を狙いパンチを繰り出すと、これに加勢しようと両チームはベンチ総出となり、押し合いの中で何人もの選手がフィールドに押し倒された。

 この結果、エンゼルスのフィル・ネビン(Phil Nevin)暫定監督とワンツ、ライセル・イグレシアス(Raisel Iglesias)、ライアン・テペラ(Ryan Tepera)、そしてマリナーズのスコット・サーバイス(Scott Servais)監督とウィンカー、ロドリゲス、J.P.クロフォード(J.P. Crawford)が退場処分を受けた。

 試合は2-1でエンゼルスが勝利している。(c)AFP