【5月29日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は28日、シンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)のトミー・ファム(Tommy Pham)が、ゲームをめぐってサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)のジョク・ピーダーソン(Joc Pederson)に平手打ちを浴びせたことを受けて、ファムに3試合の出場停止と金額非公表の罰金処分を科した。

 理由は「不適切な行い」で、処分は問題が発生した27日にさかのぼって適用されるため、ファムは欠場したその日の試合と28日、29日のジャイアンツ戦に出られない。

 両者のトラブルは27日の試合前の打撃練習中に起こり、ピーダーソンによれば、二人が昨年一緒に参加していたスポーツゲーム「ファンタジー・フットボール」のリーグをめぐっていさかいが起こり、ファムに顔をぶたれたという。するとこれをきっかけに、両チームの選手がベンチとブルペンから飛び出して両者に加勢する騒ぎになった。

 ピーダーソンは27日の試合後、「残念な状況だ」と話し、次のように経緯を語った。

「理由は去年やっていたファンタジー・フットボールだ。離脱した選手を負傷者リストに入れ、別の選手を加えたら、グループにメールが届いて、僕がその選手をベンチに隠すいんちきをしていると言われたんだ。だからルールを確認して、ルールのスクリーンショットを送り、離脱した選手は負傷者リストに入れられることを伝えた。それが僕のやったことだ」

 ジャイアンツのゲーブ・キャプラー(Gabe Kapler)監督がトラブルをリーグに報告したことを明かした一方で、レッズのデビッド・ベル(David Bell)監督は、この件について試合後にコメントはしなかった。

 ピーダーソンは、ファムと一緒のリーグでファンタジー・フットボールを遊ぶことはもうないだろうと語りつつ、このことはもう忘れるとも話し、「自分にとっては終わったことだ」とすると、「彼に話しかけることはもうないと思うし、向こうもこちらとは話したくないだろう。面と向かって話したのは、今回が初めてだったはずだ」と続けた。(c)AFP