【6月27日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー第3戦、全米女子プロゴルフ選手権(KPMG Women's PGA Championship 2022)は26日、米メリーランド州ベセスダ(Bethesda)のコングレッショナル・カントリークラブ(Congressional Country Club、パー72)で最終日が行われ、韓国の田仁智(Chun In-gee、チョン・インジ)が通算5アンダーで優勝した。田の勝利は約4年ぶりで、メジャー制覇は2016年以来、通算3度目となる。

 強風のコンディションの中、田は最終日を3オーバーで終え、レクシー・トンプソン(Alexis “Lexi” Thompson、米国)とミンジ・リー(Minjee Lee、オーストラリア)を1打差の2位タイに抑えた。今大会の賞金総額は史上最高の900万ドル(約12億1000万円)で、田は優勝賞金135万ドル(約1億8000万円)を手にした。

 田は涙で声を震わせながら、「約3年半全く勝てていなかったから、とにかく大きな意味がある」と喜び、「ずっと応援してくれている韓国のファンは、私がどんなプレーをしても決して見捨てなかった」と感謝した。

 トンプソンと3打差の通算8アンダー単独首位で最終日を迎えた田。だが、最初の6ホールで三つのボギーをたたくと、1番と3番でバーディーを奪ったトンプソンに一時は逆転された。それでも、トンプソンがその後パー5の16番でボギーをたたいたのに対し、田は約2.5メートルのバーディーパットを成功。これで再び追いつくと、パー4の17番で3パットボギーを喫したトンプソンを抜き返し、そのまま1打差で優勝した。

 トンプソンは、19歳で優勝した2014年のクラフト・ナビスコ選手権(Kraft Nabisco Championship 2014)以来8年ぶりとなるメジャー制覇、また3年ぶりのツアー優勝はならなかった。

 通算3アンダーのアッタヤ・ティティクル(Atthaya Thitikul、タイ)が4位となり、畑岡奈紗(Nasa Hataoka)とハナ・グリーン(Hannah Green、オーストラリア)に、金孝周(Kim Hyo-joo、キム・ヒョージュ)、キム・セイヨン(Kim Sei-young)、チェ・ヘジン(Choi Hye-jin)の韓国勢を加えた5人が同1アンダーで5位タイに入った。

 他の日本勢では、笹生優花(Yuka Saso)と西郷真央(Mao Saigo)が同4オーバーの30位タイとなった。(c)AFP