【6月26日 AFP】第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)の代表選考会を兼ねた全米選手権(2022 USATF Outdoor Championships)は25日、各種目決勝が行われ、女子400メートルハードルはシドニー・マクラフリン(Sydney McLaughlin)が自身の持つ世界記録を更新する51秒41で優勝した。

 東京五輪で樹立した世界記録を0秒05更新したマクラフリンは、53秒08で2位に入ったブリトン・ウィルソン(Britton Wilson)に1秒以上の差をつける圧巻の走りを披露。53秒92で3位に入ったシャミア・リトル(Shamier Little)までが、7月に今大会と同じ会場で開催される世界陸上の切符を獲得した。

 同種目には連覇を狙うダリラ・ムハンマド(Dalilah Muhammad)も出場する。ムハンマドはハムストリングのけがで今大会を欠場したが、世界女王として選考会を免除された。

 一方、今年限りでの引退を表明しているアリソン・フェリックス(Allyson Felix)にとっては、この日が最後の全米選手権となった。

 世界陸上と五輪でメダル計29個、五輪では7個の金メダルを獲得したフェリックスは、21年前に全米選手権に初出場。この日は女子400メートル決勝で6位に入り、リレーでの世界陸上出場をほぼ確定させた。

 同種目は、五輪に4度出場したジョエッタ・クラーク・ディグス(Joetta Clark-Diggs)氏の娘で、全米学生女王のタリサ・ディグス(Talitha Diggs)が50秒22で優勝した。

 男子400メートル決勝は、マイケル・ノーマン(Michael Norman)が今季世界最高の43秒56で制した。

 女子100メートルハードル決勝は、世界記録保持者のケンドラ・ハリソン(Kendra Harrison)が今季世界最高の12秒34で制覇した。ニア・アリ(Nia Ali)は同種目決勝を棄権したが、連覇が懸かる世界選手権には出場する。(c)AFP/Rebecca BRYAN