フェリックスが今年で引退 陸上女子最多11個の五輪メダル
発信地:ロサンゼルス/米国
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【4月14日 AFP】陸上女子短距離のアリソン・フェリックス(Allyson Felix、米国)が13日、今年で引退し、陸上女子史上最多11個の五輪メダルを獲得した輝かしいキャリアに幕を下ろすことを自身のインスタグラム(Instagram)で発表した。
36歳のフェリックスは「走ることに常に全力を注いできたが、まだ出せるものが残っているのか初めて分からなくなった」とした上で、「このスポーツと、私をつくり上げる手助けをしてくれた人々にお別れと感謝を伝えたい。私が知る唯一の方法である最後のランで」と記した。
「今季はタイムではなく、純粋に喜びのためのシーズン。今年トラックで出会えたら、その瞬間を、思い出を、そして感謝の気持ちをみなさんと共有したい」
フェリックスは大会の出場予定を明かしていないが、7月に米ユージーン(Eugene)で開催される第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)を見据えているものとみられる。世界選手権でフェリックスは、男女通じて史上最多の18個のメダルを獲得している。
働く母親の権利を熱心に訴えることでも知られ、2019年には妊娠休養中に大幅にスポンサー料を減額されたとして米スポーツ用品大手のナイキ(Nike)を批判し、同社との長年の関係を解消したフェリックス。女性の権利を主張することも最後のシーズンのテーマだとしている。(c)AFP